【救い】 何一つも救えない人の話 7/21^23:15[編集] 822T [最新順][古い順] 俺の今の気分は最悪だ このどうしようもない怒りや憤りの負の感情をオーラとしてまとっている程だろう この精神的苦痛を注射ですら抑えてしまいたい いつからこんな日々になったのだろうか 俺はふと思い出す ―――――――――――――― 7/21^23:29[編集] 822T あれは三年前 丁度俺が小学六年生の頃だ 五年生の終わり頃だろうか あの日に父親の仕事と病気の都合で引っ越す事になった 父親は心筋梗塞になり命からがら助かったがやはり今の仕事を続けるのはキツいらしい だから父親の配属される会社が変わったのだ あの頃は丁度親友と色々ワルをやってたかな 毎日が楽しかったから引っ越すのは当然悲しかった でも今生の別れではないしそれで家族全員で生きていけるというなら文句も言わず納得できた 7/21^23:35[編集] 822T 引越してからは色々と大変だった 父親の病気の事もあり病院で薬を定期的に購入する事と血圧計の購入が必須だった その為母親も働きだした それからは家事は俺と兄の二人でする事になった つまり友達との別れを悲しむ時間も少なかったのだ だがそれも全ては家族の為と思い続け俺と兄は歯を食いしばって頑張った 7/21^23:41[編集] 822T 丁度中一の始まりだろうか 俺は陰湿ないじめにあった 俺は血の気なんて当時全くなかったし机にうずくまり泣く事しか出来なかった 何故いじめられたのかは自分でもよく分からない だがその理不尽ないじめは義理人情に熱い同級生の不良生徒によって助けられた あれからだろうか とにかく荒れた その不良生徒と一緒にワルやって毎日が楽しくなった それだけじゃない その不良生徒から喧嘩を学びそして度胸をつけて貰った その為学校では不良のレッテルを貼られていた でも家では荒れた素振りを見せなかった 親に心配をかけたくなかったからだ 7/21^23:47[編集] 822T あれは中二の始まりだろうか それからは血の気も多くなり気に入らないやつを殴ってやった そうすると学校から家へ連絡が行き渡った そうなると母親は泣き父親には何発も殴られた 俺は心が痛んだ これからはこんな事はやめよう そう家族の為に決意した 7/21^23:51[編集] 822T そしていつかから部活も始め帰りが遅くなるようになった 部活は楽しくワルをやる以外にも楽しい事があるんだなと実感した ただ帰りが遅くなる事と部活による疲労によりたまに家事をサボるようになった その為母親からは叱られる事や愚痴を目の前で言われたりする事が多くなった その日から少しずつ何かが狂いだした 7/21^23:55[編集] 822T そして二年の終わり 三者面談の日 今まで隠し続けてきた成績が担任の手によって暴露された 俺は成績は非常に悪く下から二十人くらい数えたらたどり着くような順位だった 母親からは遊んでばかりじゃないで勉強をしろと言われた ――――遊んでなんかない あんたらのせいで色々と苦労させられてんだろ?―――― 7/21^23:59[編集] 822T そして三年の始まり 母親にゲーム機が捨てられた 理由を聞くとゲームばかりして家事や勉強をほったらかしにしてるからだという 勉強をほったらかしにしてるのは確かに認める だが家事は兄と分担してるので全て兄の不始末だろう そう、俺一人に責任を全て押しつけられたのだ 俺は頭の中で色々な記憶が急に蘇ってきた ――――引越しと同時に金に余裕がなく誕生日プレゼントを買って貰えなくなった事 クリスマスすら祝わなくなった事 お年玉を貰えなくなった事 そして友人との別れ―――― 7/22^00:06[編集] 822T そう、俺が作り上げてきた物は全て母親によって破壊されたのだ ――――今まで家族の為に頑張ってきたのはなんだったんだろう 本当にこの家族の為に我慢する意味があったのだろうか―――― そして今、母親は収入の問題で離婚しようとしている どうやらもう愛人が居るらしくその愛人は金持ちらしい それは俺の存在自体が否定される事だと感じた 俺は今まで母親に全てを壊されそして今自分の存在自体が否定されようとしている それが今に至る 7/22^00:13[編集] 822T アパートのドアの前に立つ 腕時計を見ると深夜二時 鍵を使いドアを開ける 7/22^00:19[編集] 822T <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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