【救い】 何一つも救えない人の話 7/21^23:15[編集] 822T [最新順][古い順] …………………………!!っ 気がつけば血塗れの死体が三つ転がっていた 自分の身に着けていた衣服血塗れになり手からは血が流れていた 「……………そうか……………俺が殺したんだ…………」 母を庇おうと必死だった父と兄を思い出す 「何一つも救えない馬鹿な家族だったな」 何故こんなにも胸が痛いんだろう 自分のやった事は間違ってないはずなのに ……………やめた 後悔するのは俺らしくないじゃないか 「そうだ…………これが正しいんだ……………フフフ…………フハハハハハ………ハーハッハッハッハッハ!」 そもそも生まれた時は何もなかったじゃないか また全部なくなったんだから悲しくない なのに何故か胸が痛んで………………… ―fin― 8/14^01:01[編集] 822T 寝室の扉を開ける ん? その前に台所を見ると父親も寝ていた そうだった 出張は今日までだったんだ 深夜に帰ってきた事を後悔する だが後退する事は出来ない そうしなければ俺は安眠する事すら不可能だろう ゴーンっ しまった 扇風機にぶつかってしまった 家族全員起きてしまう 兄も父親も走って駆け付けてくる 兄「お前何持ってるんだ?」 父親「ゴルフパットなんて持ってどうしたんだ?」 母親「五月蠅いわね。眠れないでしょ」 7/22^00:35[編集] 822T 母親の寝室 今から恐ろしい事をしようとしてるのに不思議と怖くはない ――――そうだ、これは終わりじゃない 始まりなんだ 俺の人生の―――― 7/22^00:27[編集] 822T 中には兄が起きていた 父親は出張で居ない 「何処行ってたんだよ?」 兄の声 「散歩」 そう答える 「中学生なんだからあんまり夜遊びすんなよ」 「分かってるよ」 兄は俺と話終えるとおやすみと言って部屋に入っていった 兄が寝付くのは早いから飯を食ってから計画を実行しよう 7/22^00:23[編集] 822T アパートのドアの前に立つ 腕時計を見ると深夜二時 鍵を使いドアを開ける 7/22^00:19[編集] 822T そう、俺が作り上げてきた物は全て母親によって破壊されたのだ ――――今まで家族の為に頑張ってきたのはなんだったんだろう 本当にこの家族の為に我慢する意味があったのだろうか―――― そして今、母親は収入の問題で離婚しようとしている どうやらもう愛人が居るらしくその愛人は金持ちらしい それは俺の存在自体が否定される事だと感じた 俺は今まで母親に全てを壊されそして今自分の存在自体が否定されようとしている それが今に至る 7/22^00:13[編集] 822T そして三年の始まり 母親にゲーム機が捨てられた 理由を聞くとゲームばかりして家事や勉強をほったらかしにしてるからだという 勉強をほったらかしにしてるのは確かに認める だが家事は兄と分担してるので全て兄の不始末だろう そう、俺一人に責任を全て押しつけられたのだ 俺は頭の中で色々な記憶が急に蘇ってきた ――――引越しと同時に金に余裕がなく誕生日プレゼントを買って貰えなくなった事 クリスマスすら祝わなくなった事 お年玉を貰えなくなった事 そして友人との別れ―――― 7/22^00:06[編集] 822T そして二年の終わり 三者面談の日 今まで隠し続けてきた成績が担任の手によって暴露された 俺は成績は非常に悪く下から二十人くらい数えたらたどり着くような順位だった 母親からは遊んでばかりじゃないで勉強をしろと言われた ――――遊んでなんかない あんたらのせいで色々と苦労させられてんだろ?―――― 7/21^23:59[編集] 822T そしていつかから部活も始め帰りが遅くなるようになった 部活は楽しくワルをやる以外にも楽しい事があるんだなと実感した ただ帰りが遅くなる事と部活による疲労によりたまに家事をサボるようになった その為母親からは叱られる事や愚痴を目の前で言われたりする事が多くなった その日から少しずつ何かが狂いだした 7/21^23:55[編集] 822T あれは中二の始まりだろうか それからは血の気も多くなり気に入らないやつを殴ってやった そうすると学校から家へ連絡が行き渡った そうなると母親は泣き父親には何発も殴られた 俺は心が痛んだ これからはこんな事はやめよう そう家族の為に決意した 7/21^23:51[編集] 822T <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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