1967年8月22日、この日が何の日か判りますか? 私がこの世に生を受けた記念すべき日なのです。 愛知県尾張一宮市の病院で私の元気な第一声がと言いたい所ですが、未熟児で、このまま上手く育つかどうか…、危ぶまれていたそうでした。 けど、病院の手厚い看護で他の赤ちゃんより小さめだったけど、順調に育っていったのでした。 名前は佐藤佳代 赤ちゃんの頃は、病弱でよく病院へ通っていた私ですが、日が経つに連れて、元気で丈夫な子供に育って行きました。 赤ちゃんの時の事は、あたり前ですけど殆ど記憶にありません。 1歳の誕生日を1ヶ月過ぎた日曜日、2歳上のお姉ちゃんと動物園に連れて行ってくれました。 まだ歩けない私は、お父さんに抱っこされてニコニコ顔。 動物園は人がいっぱい。家族揃ってのお出かけ。 初めて見る沢山の動物が面白くて、きっと大満足だったんでしょうね。 家から持ってきたビニールマットを芝生に敷いて、お昼にしました。 お母さんが、朝早くから作ってくれた玉子焼きをお父さん達は美味しそうに食べてます。 私は哺乳ビンのミルクをゴクゴクと飲んでます。 「次は何を見よう」 「ライオンがいい!」と、お姉ちゃん。 ライオンがいるオリの前に立って、「ほら佳代ちゃん、あれがライオンだよ」 「バブバブー」 お父さんの腕の中にいた私がモゾモゾ動きます。 「おんりしたいのか?」 「バブバブ−」 私は、じっとライオンを見ていたのだけど、なぜか突然に自分からお父さんの腕を離れて、ライオンの方に向かって歩き出したのです。 ゆっくりゆっくり、1歩2歩3歩よろけながらも一生懸命に大地を踏みしめて…。 「あっ、佳代が歩いた!」 「ホントだわ!」 両親が言い終わらないうちにパタッと倒れてしまいました。 こうして、動物園で歩く事を覚えたのでした。 私が2歳になるとすぐに尾張一宮市から名古屋市に引っ越しました。 2歳ともなると、お喋りも上手になってきて、良くお姉ちゃんとケンカをしていました。 お姉ちゃんとは私が東京に行くまで、ずっとケンカしたり、仲良く遊んだりしていましたネ。 幼稚園生になるとお姉ちゃんの通っているYMCAの体育教室に入りました。 マット運動や飛び箱など体を強くする為の運動を習う教室です。 お母さんと一緒に通いました。 3年後には、体操教室へ移って、平均台とか鉄棒をやってました。 でも、難しくなってきて「ああ、私もうダメだあ」と、見切りをつけて止めたのが小学校3年の終わりの時でした。 2学年上には、お姉ちゃんがいたから登校は一緒だったわ。 歩きながらお姉ちゃんと色々お喋りするのは楽しい事でした。 仲の良い姉妹だったんですよ。 合唱部に入ったのは小学4年生。 この部で私は素敵な先生と出会う事が出来たの。 水口先生という女の先生で細くて、スラーッとしてスタイルが良かったの。 すごく綺麗な声で音域も広くて、優しく私達を指導してくれて憧れていました。 「私も大きくなったら、水口先生みたいな音楽の先生になりたいな」 随分、歌も覚えたし、発声練習などキッチリと勉強したから、歌も上手になったみたいでした。 合唱部の授業が楽しくて仕方ありませんでした。 それが小学5年生の時、水口先生はPTA の合唱部の指導をする事になり、他の先生が顧問になったのです。 あの時から、歌が好きだったのでしょうね。 合唱コンクールが近づくと早朝練習したり、放課後も遅くまで歌ってたなァ。 夏休みも週3回位は、学校へ行って練習していました。 コンクールと同じように体育館のステージに立って歌いました。 冷房のない所ですから、歌っていると暑くて休憩時間になると先生がアメを1個ずつ差し入れしてくれて、乾いた喉がスーッとしました。 アイスキャンデーを貰った事もありました。 みんな一生懸命に練習したせいか地元のTVとラジオ番組に出演できました。 こんな経験は、初めてだったから緊張のしっぱなし。 けどカメラが自分の方に近づくと思わずニッコリしそうになったりして、ここが現代っ子よね。 合唱部は6年生までずっと続けました。 歌う楽しさを知ったのは合唱部に入ってからでした。 素敵な思い出を作れた小学校を卒業して、私は沢上中学校に入学しました。 お姉ちゃんの後ばかり追っていた私は中学生になっても甘えっ子は直りません。 部活動はお姉ちゃんが所属していた陸上部へ入りました。 ここでもお姉ちゃんに追従です。 選択したのは走り幅とび。 場所は校庭の隅っこ。 少しでも遠くへ跳べるように練習したんだけど進歩は今一つ。 陸上競技は向いてないようでした。 授業中の私…?真面目でしたよ。 優等生!ここまで言うと嘘がバレちゃうね。 授業中はノートにイタズラ書きをして大好きな『ベルばら』のオスカルの絵を真似て描いたりしてました。 ノートには殆どイラストを描いていました。 先生が近くに来るとサッと教科書で隠して、でも直ぐに見つかってよく叱られました。 中学生活も楽しかった。 イヤな事もあったと思うけど、私の心の中にある思い出は全て楽しい事ばかり。 私の思い出はキラキラ輝く宝石箱なのです。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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