突き刺さってくるのは 相変わらずの出来の悪さ
最初から 決められてしまっている
生まれたときこうだった 変わりもせずこうでいる
低い空のその上 また立派なジェットが飛んでいく
あいつの様には なれやしない
「俺は飛べる」と ほざいた勘違い
疑わず上昇へ 哀れに下降へ
当然でしょう
こう在りたいつもりは無い でも捨てるつもりも無い
もう誇れるプライドなど無い けどひたすらプライドを誇る
そもそも誰を恨めば良いんだろう
頼みもせずこうだった 断れずにこうでいる
守るものがあるなら それに足りる力が無い
恐らくずっと 壊れ続けていく
「ずっと一緒」と 重なった二機の羽
風が向きを変えて ふらりと別れて
当然でしょう
もう止めたいつもりはない でも続けるつもりもない
もう守れる優しさなど無い けど未だに優しさを背負う
そもそも誰に恨まれたんだろう
ならば要らないなんて言うの
見下ろしたコスモス 横切った呼び声
此処は空だ こんな身でも
「此処は幸せ」と 飛んだ紙がある
名誉は言わないまま 永遠も言わないで
当然でしょう
もう落ちたいつもりはない まだ呆れるつもりもない
ただ選ばれる才能など無い けど凡才は選ばれていた
そもそも誰を恨んでいたんだろう
まだ飛んでいるつもりがある まだ信じるつもりがある
ただ降ろせない不幸まである けど確かに幸せと飛んで
そもそも何を恨んでいたんだろう
＜＜重要なお知らせ＞＞
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