捧げもの・宝物小説
宝物置き場
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叶わないって知ってて。

伝えられないって知ってて。

なのに人はどうして気持ちを抑えられないんだろう?


理由はきっと、叶えた先にある。







−純愛−







階段は静かだった。

当然かもしれない、今は放課後なんだから。

残っている生徒は野球部の生徒だけだった。


それなのに私が残っているのは、半分期待のせい。

半分は…落胆。

落胆っていうのはいわゆる保険だ。

期待が裏切られた時の為に、最初から蓄積してある。

「…大丈夫」


結子は英語研究室の前で一息つく。


大丈夫、という言葉も保険。

結子は自分の弱さに悲しくなった。

だけども。

まだ期待があるじゃないか。

先生はどうして私だけを呼んだんだろう?

だって、私は英語の係でもなんでもない。

だったら…。


期待を大きくして、結子は研究室の扉を開けた。



「失礼しますー」



軽いはずの扉が、結子にはひどく重たく感じたのだった。
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