愛してると言ってくれ
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運命の出会い後(A)
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本部に着き、指定されていた部屋へと入ると、すでに他の面子は揃っていた


「遅いやないか、兄弟」


「すまん、寄り道しとった」


土産だと一言言い、その箱をローテブルの上へと置く

桐生が訝しげにそれを見つめた


「これ、あんたが買ったのか?」


「ああ、そやけど?」


座り心地の良すぎるソファーに座り、ニヤニヤ笑う兄弟に向き直る

六代目も不思議なものを見る目で俺を見ていた


「なんやねん、せっかく土産買うて来たんに…」


「すまんすまん、せやけど兄弟がケーキ屋なぁ…」


真島は相変わらずニヤニヤとしていた


「ああ、なんや今のケーキ屋には色んなもんがあるんやな」


「そうだな、俺も遥にねだられて買いに行ったが…何がなんだかわからなかった」


桐生も同意しつつ、また微かに口角を上げていた


「…あ、これ、今神室町で人気のケーキ屋ですよ?」


六代目が少し驚いたように言い、箱を開ける

どうやら純粋に中身が気になるようだ


それに対し、他二人はニヤニヤと俺を見ていた


「「で? どんな女目当てで買いに行ったんだ(や)?」」


「狽ヤふっ!」


出されたコーヒーを、盛大に噴いた


「ちょ、冴島さん!」


ギリギリで六代目がケーキを守ってくれ、どうにかコーヒー塗れにならずに済んだ

気道に入ってしまった苦しさから、必死にむせ返っていると、俺の慌て具合に二人は余計ニヤニヤと笑みを濃くしていた(特に兄弟が)


「な、何言うとるんやジブンら…」


「せやから!
兄弟が急にケーキ屋やなんて…どないな女目当てで行ったんや?」


女目当て

その言葉に、一気に顔に熱が集まる

25年も女に触れることのなかった俺には、少し刺激が強すぎた


「そ…そんなんちゃうわ…」


「嘘つけ、顔に書いてあるぜ?」


桐生、余計なこと言うな


「へえ、冴島さんにもそんな相手いたんですね」


「六代目…あんたもかい…」


やめれ
こんなオッサンの色恋沙汰話し合って何が面白いんだ

「兄弟にもついに春かぁ」


「やめ、気色悪い」


まぁ確かに女目当てと言えば女目当てなのだが


「…ただの気まぐれや…」


今はそうとしか言えなかった





(誰かて、ソッとしといて欲しい気持ちあるやんか)



運命の出会い後












****

ど、どうしよう…;

続いてしまったジャマイカ。←

ヒロインカッコイイね☆

大河ちゃん若干変態臭いぜ…
(;~◇~;)

きっとね、純粋かつ世間知らずな(25年分)大河ちゃんをだまくらかし、色々なネタを兄さんが教え込んでると思うんだ。

そしてそれが間違っていることに大河ちゃんは気付かないんだと思うんだ。

まあ、あくまで私の妄想なんだ。え


これからこの『運命の〜』シリーズがどうなるかはわかりませんが、どうぞ御贔屓に!!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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