小説
八雲さんより相互記念風秋!


ずっと一緒



※はじめに秋ちゃんは風丸さんを好きな設定です。




初めて雷門中に入学したときはすごく綺麗な顔してるな……とか思ってずっと彼の顔を見ていた。それに気がついた彼がどうかした?とか聞いてきたのが私の恋の始まりだった……


「「なあなあ!秋!」」


突然塔子ちゃんと幼なじみの一之瀬くんがあたしのところにきて同時に声をかけてきた。


「どうかしたの?」


「あのさ…秋ってやっぱり風丸のこと好きなのか?」


一之瀬くんのほうが最初に私に聞いてきてすごく焦った。どうしてそんなことを思ったのかはしらないけどすごく驚いてしまったのだから……


「やっぱりそうなんだ…」


塔子ちゃんが私の目を真っ直ぐ見て言った。一之瀬くんも私を真っ直ぐ見ていた。もう逃げることは出来ない感じだからさ……


「秋って昔からわかりやすかったからね。そうだと思ったよ。」


「それならさあたしたち相談聞いてあげるから夜になったらキャラバンの上に来てよ!」


「絶対だからね秋!」


二人とも最高の笑顔を見せるのだから私に逃げる権利はない気がしてうんとしか言いようがなかった。


「じゃあ、俺達練習だから!」


「また夜にな!」


「うん!夜にね。」


私もマネージャーの仕事の途中だったからまたマネージャーの仕事のほうに専念していた。その時ちょうど風丸くんがシュートを決めていたところだった。それでチームのみんなに胴上げされていた。


「やっぱりカッコイイな…」


私の想いはどうやら止まることを知らないらしい。


夜になってキャラバンに上ってみた。そこには一之瀬くんでもなく塔子ちゃんでもなく……


「あれ?木野?」


「か…風丸くん…?どうしてここに…?」


風丸くんだった。しかしなんでここに一之瀬くん達じゃなくて風丸くんが…


「なんか一之瀬と塔子に呼ばれてさ。」


最初はものすごくびっくりして焦ってしまったけどちょっと考えたらよくわかった。あの二人は最初からこのつもりだったんだと……


「そうなんだ!私はちょっと眠れなくてさ…」


「俺もそう言われるとそうだな……」


なんか風丸くん本当にカッコイイなとか風丸くんの髪の毛綺麗だな……とかそんなことを思いながら見ていた。


「木野………」


「何?」


「木野って一之瀬のこと好きなのか?」


「えっ……?どうして…?」


「昔から仲いいみたいだし、いつも一緒にいるだろ?」


たしかに風丸くんの言う通り私はいつも一之瀬くんと一緒にはいるがべつに好きとかそういうのではない。一之瀬くんは大事な友達であって付き合ってるとかそういうのではない。


「ち…違うよ!私と一之瀬くんはただの友達だよ!」


私がそういうと風丸くんが少し安心したような顔をした。


「良かった……それなら木野。俺と付き合ってくれないか?」


「えっ…?その…」


「入学式のときに木野に一目惚れしてしまってさ。無理ならいいんだけど…」


「そ…そうじゃないの!」


だって風丸くんが私のことを好きって言ってくれるだけでうれしいのだから……だから私の答えは一つしかなかった。


「もちろん!これからもよろしくね!風丸くん。」


「あ…ああよろしくな。」


こうして私は風丸くんと私は付き合うことになったのだった。そして一之瀬くんと塔子ちゃんが私と風丸くんをキャラバンの上に呼んだのは告白しろとのことだった。もちろん最初は少し怒ったけどべつにいいかなとか。だって私は、






大事な友達のおかげで大事な人と会えたから。
(これからもずっと一緒だからね。)





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