「早乙女アルト、只今戻りました」 「お疲れさん。今日はもう上がっていいぞ。ただし、報告書は書いてからだ」 「はいっ!」 任務を終えた俺は、隊長への報告を終わらせて、急いでSMSから出ようとした。 「そんなに急いで、どこに行くんだ?姫」 声がした方に向き直ると、意味深な笑みを浮かべるミシェルが立っていた。 美星学園に通っていた時から、友人であり、SMSでは頼れる仲間であるミシェルは、俺の事をいつものようにからかってくる。 特に、俺の“奥さん”について。 「何だよ。俺は急いでるんだ」 「どうせ、ランカちゃんだろ?」 どうせ、っていう言い草が少し気に食わないが。 「迎えに行くんだよ、あいつを」 「って言ったって、お前が、超時空シンデレラでもあろうランカちゃんと結婚するなんてなぁ。 出逢った時には全然そんな事思わなかったのに」 「ミシェル、余計だぞ」 「はいはい」 ミシェルは手をひらひらと振って、自分の部屋に入って行った。 俺達の事を応援してくれるのは、凄く嬉しいんだが。 からかいは程々にしてほしいぐらいだ。 …っと、早く行かないと。 ランカが待ってる。 * [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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